無料提供愛馬オバマシチー デビュー戦そして一戦で引退に


友駿ホースクラブ愛馬第28号。

父は種付料が1500万円と言われるUnbridled's Song。

どれだけの値段で募集されるか話題だったが、結局無料提供馬に。


私ほっさんとしても、無料提供馬なら是非欲しいということで、

安価な牝馬、ヒラリーT、メアリーT、ペイリンTの3頭を購入。

よってオバマシチーを3口ゲット。


しかし、後日公開された馬体重はなんとなんと590キロ。

おいおい。


2010年1月5日、クラブHPで入厩が発表されました。

1月29日、ゲート試験合格が報告されました。

2月8日、馬名登録されました!!


しかし、2月18日の近況報告でトモに疲れが出て放牧に出されたことが発表になりました。

やはり重すぎる馬体重が相当ネックのようです。

8月5日に函館競馬場に入場を確認。


8月28日 札幌5R 3歳未勝利 ダート1000m 混合戦に出走!!

想定段階までは1700mだったが突然の変更。

鞍上は武は武でも武英智騎手。

最速上がりも道中最後方で9着/9番人気。

状態さえ良ければなかなかやれそうだが、とにかく時間がなさすぎる。

レース回顧と時計の分析、レース後の武英智のコメントと専門誌の評価を掲載。


9月21日に引退が発表されました。

(2010年8月30日完結、9月27日引退による追記)

2009年9月23日立ち上げ

●オバマシチーが仲間入り!!

 父は種付料が1500万円と言われるUnbridled's Song。母の父は日本でもBMSとして抜群の成績を収めているStorm Catという超良血のオバマシチー。

 当初は通常の募集馬の予定で、一体どれだけの値段で募集されるか話題だったが、あまりにも高額になり過ぎるため、売れ残りを懸念してか、結局無料提供馬に。

 私ほっさんとしても、高額な募集馬なら購入の予定なしも、無料提供馬なら是非欲しいということで、ダブルダンスシチーの時と同じく安価な牝馬、ヒラリーT、メアリーT、ペイリンTの3頭を購入し、オバマシチーを3口ゲットしました。

 しかし、後日公開された馬体重はなんとなんと590キロ。キャロットクラブのように、最初にこの情報を出さないと、まるで詐欺ですね。590キロもあると、脚元の負荷が懸念され、仕上がりも遅くなりがちです。また、叩き1走目は走らない傾向があり、全てにおいて時間がかかる場合が多いです。

 これが募集馬ならなおさらのことで、2歳夏でこの馬体重なら、購入を見送る方も多かったことでしょう。


 まあ、しかし、無料提供馬ということで、気楽に応援させていただきます。私個人としては、ダブルダンスシチーくらい走ってくれれば十分です。

●あまりにもダサい名前

 アテネオリンピックが終わって熱が冷めた頃に出走していたアテネシチーやオタカラシチーといった無料提供馬には、かなり恥ずかしい名前が取り入れられていましたが、今回のオバマシチーもそのまま過ぎてかなり恥ずかしい名前です。

 一時、荒川静香嬢がオリンピックで金メダルを取られた際には、あっちもこっちも”イナバウアー”という名前が付きましたが、その中で活躍した馬は居ません(笑)。

 ”オバマ”も調べると、キングオバマとネヴァオバマが2009年9月23日現在現役で活躍中ですが、キングオバマは父がキングカメハメハで少なくとも関連付けはあります。ネヴァオバマも父がサクラプレジデント(プレジデントは大統領の意)で、少なからず関連があります。

 このオバマシチーは単にアメリカ産ということからつけられたと思いますが、現地で応援するときになんだか格好悪いですね。エスポワールシチーのように格好の良い名前とか、シチーだけにマドリードシチーのように地名と合わせると素敵な名前になるのですが。

 もっとも、あくまでも私の個人的な意見です。

●オバマシチーのほっさん評価

 では、オバマシチーの詳しい分析です。


 父   Unbridled's Song  アーニングIDX 2.01  評価 A+
 母   Storming Beauty 米1勝             評価 D
 母父  Storm Cat                     評価 A−
 兄弟  Violent Beauty  米1勝            評価 D
 生産牧場 米国                       評価 E
 調教師 佐々木晶三                    評価 A−
 馬体                             評価 B−
 
 総合評価 2.03 評価 C


 父Unbridled's Songは中距離を得意とし、日本ではNHKマイルGT2着のアグネスソニック(母の父はNureyev)が有名です。アグネスソニックは芝の短距離を得意とし、最後は脚部不安で底を見せないまま4勝で引退しました。順調なら重賞制覇は確実で重賞2着は4回もあります。
 父の種付料は1500万円と言われ、日本のディープインパクトやアグネスタキオンが1000万円だということを考えてもかなり高額だと言えます。ただ、アグネスソニックは芝で活躍しましたが、ダートの方が得意な産駒が多いと思われ、本馬もダート馬になる可能性が高いです。
 しかし、当然期待しちゃいます(笑)。

 母Storming Beautyは米1勝ですが、父は大種牡馬のStorm Cat、母の父はBlushing Groomという超良血で、キーンランドSにて1億2000万円程度の値段で落札されたということです。産駒が米1勝と寂しいですが、血統的には大いに期待のできる馬です。

 母父のStorm Catは言わずと知れた超大種牡馬で、その産駒は種牡馬としても大活躍しているタバスコキャットやジャイアンツコーズウェイなどをはじめ、数多くのGTウィナーを輩出しています。日本でのBMS実績も素晴らしく、ファレノプシスやメイショウボーラーといった芝でもダートでもGT馬を輩出している文句のない血統です。

 兄弟はViolent Beauty(父Gone West)が米1勝と寂しい状態。ここが一番のネック。案外仔出しは悪いのかも知れません。

 生産牧場は、米国なので、よくわかりません。

 預託厩舎の佐々木晶三調教師は友駿ホースクラブのタップダンスシチー(GT2勝)が代表管理馬ですが、2006年産あたりで友駿ホースクラブに大量に(駄)馬を押し付けられ、成績は低迷。また、本年からキャロットクラブの馬も管理するなど、徐々に良血思考?に転じ、以前よりも友駿ホースクラブに対する扱いは軽くなっています。
 しかし、今まで他の一流厩舎と比べると明らかに血統的に見劣りする馬たちの中で、コンスタントに勝ち星を増やし、常にリーデイングの上位にいるのは師の手腕以外の何物でもありません。
 最近は北海道では三浦皇成騎手、新潟や福島では中舘英二騎手、西日本では佐藤哲三騎手を中心としたなかなかいい騎手を使用し、武豊騎手や安藤勝己騎手に依頼することもあります。
 先に無理のない予定を組み、そこに向かって丹念な調教を施すことから、仕上げはきっちりとしており、そのことが好結果を生んでいると思われます。しかし、逆に言えば、きっちりと仕上げるので出走回数はやや少くなります。
 もっとも、関東の厩舎にありがちなほとんど仕上げず出走回数ばかりを増やし、出走手当を狙うのは私は好きではなく、きっちりと仕上げて馬の能力を十分に出させる師のやり方は大いに賛同できます。
 比較的預託厩舎の弱い友駿ホースクラブにあって、きらりと光る存在です。

 馬体が実は良く見えません。同じく募集馬を無理に3頭買い込み、口数を3口にした無料提供馬のダブルダンスシチーは馬体の良さに惚れ込んだ馬ですが、本馬は外国産馬に多く見られる馬体の良さを感じません。
 背中のラインは私の思う走る馬のそれとは違いますし、首も細く力強さに欠けます。また繋ぎが短く、590キロもの馬体をしっかりと受け止めれるのか心配です。非常にアンバランスだと思います。
 あとは正直写真が黒っぽいので良く見えませんが、全然走らなかったとしても不思議はない馬体です。

 総合評価2.03で、やはり血統の良さが光ります。そして厩舎もいいですね。やはり母の仔出しの悪さとそれを証明するかのような本馬の馬体から心配ですが、血統は私が今までもって愛馬の中では断トツで、当然そこに大いに期待しております。

 というわけで、期待しております。がんばれオバマシチー!!

これ以降は2010年1月5日に作成

●クラブHPにて入厩が発表されました!!

 2010年1月5日のクラブ公式HPオバマシチーの近況にて、オバマシチーがすでに栗東トレセンに入厩していることが発表されました!!

 続いて馬名登録、そしてゲート試験と続いていくわけですが、馬名登録さえされれば入厩や放牧、調教などの情報が瞬時に入ります。今回もまだ馬名登録されていなかったため情報が遅くなりました。

 大型馬ゆえ、まだまだデビューまでは時間がかかると思いますが、取りあえず入厩できてホッとひと息ですね。

これ以降は1月31日に作成

●ゲート試験に合格しました!!

 1月22日にゲート試験を受けダッシュが悪く不合格になっていたオバマシチーですが、29日にクラブHPにてゲート試験合格が報告されました。しかし、合格したものの、ダッシュ力はないらしく、ダート馬として、正直大幅に割り引いて考えなければならないでしょう。

 とにかく、大型過ぎる馬体といい、走りそうな気がしません(涙)。

これ以降は2月8日に作成

●馬名登録されました!!

 2月8日にオバマシチーで馬名登録されました!!これで詳細な追い切り情報や入厩・放牧情報が迅速に入って来ます。楽しみですね。

これ以降は2月18日に作成

●今週出走予定もトモに疲れが出て放牧へ

 本日(2月18日)更新されましたクラブ公式HPオバマシチーの近況報告によりますと、オバマシチーは

今週、出走させる予定でしたが、疲れが出てしまい一息入れることになりました。佐々木師は「追い切りをかける予定でしたが、トモに疲れが出てしまいました。やはり大きい馬なので足腰に負担がきたようです。無理はしたくないので一旦日進牧場へ放牧して疲れを取りたいと思います」と伝えてきました。


ということで、日進牧場に放牧に出されました。想像していた通り重すぎる馬体重が相当ネックのようです。だからクラブは超良血馬を安価で購入できたのだと思いますが、友駿ホースクラブはこれを通常の募集に出さないだけ良心的でしたね。馬体重の公表が無料提供馬として出されてから後のことだったことはインチキ極まりないですが(笑)。

 この馬体重で馬体なら、まず馬のことが少しはわかる方なら購入することはないでしょうから。この一件で、私のオバマシチーに対する評価は格段に下がりました。追い切りの動きも水準以下ですし、外国産特別募集馬で苦戦しているホノルルシチーといい、最近は友駿ホースクラブの海外部の相馬も落ちた(予算の関係??)と思います。

これ以降は8月5日に作成

●8月5日に函館競馬場入場を確認

 クラブ公式HPで今週札幌競馬場に入場予定と発表されていた我らが愛馬オバマシチーですが、8月5日に函館競馬場入場を確認しました。

 さらに同HPでは佐々木晶三調教師の「札幌の2週目(8月21日、22日)には登録したい」というコメントが掲載されています。

 牧場でもまだ終いの脚が上がっており、出走時期が尚早の気がしますが、未勝利戦末期ということもあり、そんなことも言っていられないのでしょうね。

 正直ほとんど期待はできませんが、秘めたる?能力に期待します。

これ以降は8月10日に作成

●デビュー戦は8月29日の札幌5R ダート1700m戦を予定

 本日更新されましたクラブ公式HPのオバマシチーの近況報告によりますと、我らが愛馬オバマシチーのデビュー戦は8月29日の札幌5R 3歳未勝利 ダート1700m 混合戦を予定しているとのことです。

 本当はその前の週(8月21日、22日)に使いたいのですが、オバマシチーはマル外(外国産馬)の為に出走できるレースが限られてきます。8月21日22日の週は出走したいダート1700mの番組が4鞍も組まれていますが、いずれもマル外の出走できる混合戦ではなく、混合戦はダート1000mと芝2000mしかありません。

 未勝利戦も末期でこの1週間のデビューの遅れは本当に痛いですが、随分と前から番組は決まっていたことですし仕方ありません。デビュー戦で敗れれば、この後は連闘かスーパー未勝利に1度だけ出走するという選択肢しかありません(格上挑戦を除く)。

これ以降は8月26日に作成

●追い切り情報(8月26日更新)

2009年12月31日 栗東坂路 良馬場 強め

助手
4F 57.7
3F 43.4
2F 29.3
1F 14.9
サクシード(2歳未勝利)馬なりと併せで0.1秒遅れ


2010年1月11日 栗東ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力

助手
5F 70.4
4F 53.8
3F 40.1
1F 13.3
ウインベルカント(3歳未勝利)馬なりと5F併せで併入


1月22日 栗東E 良馬場
ゲート
助手
13.6
13.2
13.9


1月27日 栗東E 良馬場
ゲート
13.0
13.4
14.1


1月31日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 58.1
3F 42.1
2F 27.3
1F 13.2
レキシントンシチー(古馬オープン)馬なりに同入


2月4日 栗東坂路 稍重馬場 叩き一杯
1回
助手
4F 54.8
3F 40.1
2F 26.3
1F 13.2
ヒシビビッド(3歳未勝利)馬なりにクビ遅れ


2月11日 栗東坂路 不良馬場 叩き一杯
1回
助手
4F 57.2
3F 41.3
2F 26.0
1F 12.7
ルクソールシチー(3歳500万下)馬なりに0.2秒先行0.1秒遅れ


8月15日 函館ダート 稍重馬場 一杯に追う

助手
6F 84.5
5F 69.2
4F 55.4
3F 41.4
1F 13.7[9]


8月18日 函館ダート 良馬場 強めに追う

助手
5F 69.7
4F 55.0
3F 41.0
1F 13.9[6]


8月22日 函館ダート 良馬場 一杯に追う

助手
5F 69.2
4F 54.7
3F 40.8
1F 13.6[8]


8月25日 函館ダート 稍重馬場 ゲートなり
ゲート
助手
12.7
11.2
13.3
 1月27日、ゲート試験に合格したわけですが、二の脚は速くないですね。ダートにおいては厳しいかも知れません。

 1月31日、14−14程度で追われました。

 2月4日、初めて一杯に追われました。馬なりの既走馬に遅れをとっていますが、まずまずですね。これから本数を消化して動きが良化することを期待しましょう。

 2月11日、また一杯に追われました。全体の時計はひと息も、終いまでしっかりと伸びており、私の想像よりはマシな動きです。もっとも、これが高額募集馬なら涙モノですが。

 8月15日、久々に一杯に追われましたが、動きは重いですね。まだ出走までに時間はありますが、やはり脚元の状態は相当悪いのではないでしょうか。
 未勝利戦末期の無理矢理デビュー。やはり仕方がないですね。

 8月18日、日曜日に引き続き強めに追われましたが動きは冴えません。この感じですと29日は厳しいでしょうね。

 8月22日、追い切り本数を重ねていますが動きは相変わらず冴えません。正直、ダメダメ感で一杯です。

 8月25日、ゲートから流しました。2ハロン目の11.2秒はなかなかの時計ですが、脚抜きのいい馬場状態とその前後のラップから言って格段いいとは思えません。普通と思います。
 私ほっさんの追い切り評価は「C」で、強く本数を追えていることだけを若干評価しますが、動きは2歳の新馬戦でも勝ち負け出来なさそうな重苦しい動きです。やはり重すぎる馬体重を脚がきちんと支えられていない気がします。

●気になる出馬想定表

出馬想定表 8月29日 札幌5R 3歳未勝利 ダート1700m 混合戦 全15頭
馬名 前走騎手 前走 過去着順 追い切り
アルアラビアン 藤田伸二  8/01 未勝利 函館ダ1700 16
アロマセラピスト 吉田隼人  8/07 未勝利 函館ダ1000 10
オバマシチー 初出走
11 キングボーイ 山口竜一  8/12 交流 門別ダ1200 12 10
13 サトノファルコン 横山典弘  8/14 未勝利 札幌ダ1700 14
シルキーバロン 池添謙一  8/08 未勝利 函館ダ1700
11 ジェネラルバイオ 吉田稔  8/12 交流 門別ダ1200
タツパーシヴ 横山典弘  8/15 未勝利 札幌ダ1700
トーセンフェアリー 上村洋行  8/01 未勝利 函館芝2000
マージービート 佐藤哲三  8/15 未勝利 札幌ダ1700
13 マイフェイヴァー 黛弘人  8/14 未勝利 札幌ダ1700 10 11 16
マキシムトパーズ 丸田恭介  8/08 未勝利 函館ダ1700
15 メジロレーガン 四位洋文  8/21 未勝利 札幌芝1200 10 10 13
ヤマイチリノ 木幡初広  8/08 未勝利 函館ダ1700 13 12 11 10
ラド 吉田隼人  8/08 未勝利 函館ダ1700

」は前4節以内の優先出走権を持つ馬 数字は優先出走順位

オバマシチーは初出走の優先権がある為に出走は可能です。

●札幌ダート1000mコース解説

 札幌のダートコースは高低差がほとんどないのが特徴。ローカルの競馬場は、一般的に平坦のコースと言われているが、実は函館や小倉はコース全体での高低差が少しある。札幌のダートこそが本当の平坦と言える。
 加えて、競馬場全体が少しタテに長く、半径が大きい。したがって、カーブが緩くて減速しにくい形態になっている。
 向正面左、2コーナー出口付近がスタートの1000mは、テンからのスピードの絶対値が問われることになる
 当然ながら逃げ・先行馬が断然優勢。行った行ったのケースも多く、単調なレースになりやすい
 枠順はあまり影響はないが、できれば中枠がいい。内枠は揉まれるリスク、外は距離ロスの懸念がある。内外を見ながら競馬ができる5枠の成績がいい。
 基本的にはフォーティナイナーなどのミスタープロスペクター系の快速血統の独壇場。太刀打ちできるのはサクラバクシンオー産駒

有利な枠順 中枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント スピードの絶対値
種牡馬ベスト フォーティーナイナー、サクラバクシンオー、アフリート
連対騎手ベスト 横山典弘、藤田伸二、四位洋文、蛯名正義、小野次郎
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分00秒8 1分00秒7 1分00秒5 1分00秒5
2歳未勝利 1分00秒5 59秒9 1分00秒2 1分03秒4
2歳500万 1分00秒2 59秒9
3歳未勝利 1分00秒4 1分00秒4 59秒8 59秒9
古馬500万 59秒6 59秒3 59秒2 59秒2
古馬1000万 58秒9 58秒8 58秒4
 

●出馬確定表

出馬確定表 8月28日 札幌5R 3歳未勝利 ダート1000m 混合戦 全12頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アグネスラプチャ 勝浦正樹  6/19 未勝利 阪神ダ1200
アサクサハンター 丹内祐次  5/16 未勝利 新潟ダ1800
アーティカル 三浦皇成  8/07 未勝利 新潟芝1800 13 12 12 13
オバマシチー 武英智 初出走
ケイエスジャパン 藤岡佑介  8/14 未勝利 札幌ダ1000 16 10
コンゴウタイガー 吉田稔  8/08 未勝利 函館ダ1000 11 12 13
サラノガンプ 津村明秀  7/11 未勝利 福島芝1200 10
タイサフララ 上村洋行  8/08 未勝利 函館ダ1000 12 10 14
ハヤブサイッポン 吉田隼人  8/14 未勝利 札幌ダ1000 10 14
メイショウセキトバ 武幸四郎  7/31 未勝利 函館ダ1000
リキアイタイリン 西村太一  8/08 未勝利 函館芝1200 14 12
ルミエールヴェリテ 川須栄彦  6/19 未勝利 函館ダ1700 15 11 12

騎手の太字は乗り替わり

結局想定されていた1700mではなく1000mに出走することになりました。しかし、それなら先週でも出走できたのですが。

●騎手は武は武でも武英智騎手

 1980年12月31日生まれの29歳。1999年に領家政蔵厩舎所属でデビュー。12年目。

 デビュー年は自厩舎で多く騎乗し22勝、2年目は18勝と勝ち星に恵まれる。

 しかし、3年目の2001年6月21日付でフリーになり、この年は4勝。以降は2002年の6勝が最高となっている。

 途中、田所清広厩舎、山内研二厩舎に所属し、現在はフリー。

 現在は裏開催で極稀にその名前を見る程度で、浅い競馬ファンならこの第3の武騎手の存在は知らない人が多いだろう。

 掛かり気味になることが多く、脚を溜めて爆発させるのは得意ではない。距離は長くなると甘さが出て、短距離で行ってしまうのがベスト。2007年の4勝は全て芝1200mだった。

 武豊、武幸四郎 各騎手は遠縁にあたる。

 2008年は1勝、2009年は0勝(90鞍騎乗)、そして今年2010年も8月26日現在0勝(47鞍騎乗)と勝てる気がしない。

 ほっさん愛馬への騎乗は今回が初めて。

●ほっさん予想

 追い切りの動きから全く期待ができない今週デビューのオバマシチーですが、想定段階まで1700mに出走予定だったはずが突然1000mでの出走になりました。1700mに出走しても、追い切れば終いが甘くなるという現状から、中距離は3角で早くも脚が上がる光景が目に見えています。

 ところが、25日のゲートから流した調教では、脚抜きのいい馬場状態ながら2ハロン目に11秒2などという奇妙なラップを刻んでいる(しかし前後のラップが悪くそこだけ本気で走った感が否めませんが)ことから、この二の脚を使いツインターボ並みの大逃げを打ち、あとは野となれ山となれ戦法でしょう。

 実際、騎乗する武英智騎手も2007年にあげた全4勝は全て芝の1200mでしたし、短距離で前から残すことを得意(逆に言えばそれ以外は・・・NG)にしている騎手です。
 もっともその武英智騎手は2008年の1勝を最後にもう2年ほど勝利から遠ざかっておられますが・・・><。

 そんな他陣営に見え見えの戦法のオバマシチーですが、やはりその結果も見え見えです(泣)。おそらく短距離でも3角で失速のシンガリ負けタイムオーバーでしょう。

 ただ、血統だけですと、ここはあっさりと言えますが、どうなるでしょう。調教駆けしないでもレースで走る馬もたくさんいますし。オバマシチーがそういった馬であることを願うばかりです。

 ちなみに、他のオバマ軍団を見ても、

オバマシャチョウ 先週デビューもシンガリ負けTO
キングオバマ 1勝も昇級後頭打ち
ネヴァオバマ やはりデビュー戦はシンガリ負けでその後数戦して地方へ

と奮いません。安易につけられた名前の馬ってそんなものなのでしょうか(イナバウア軍団しかり)。

これ以降は8月27日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「混沌」


予想家の印
馬名 小原靖 高柳利 井尻恵
タイサフララ
ケイエスジャパン
サラノガンプ △△
リキアイタイリン
オバマシチー
アサクサハンター
メイショウセキトバ
ルミエールヴェリテ △△
ハヤブサイッポン △△
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
ケイエスジャパン 2.7
メイショウセキトバ 3.6
リキアイタイリン 6.5
ハヤブサイッポン 7.9
サラノガンプ 10.0
ルミエールヴェリテ 15.8
アサクサハンター 17.1
オバマシチー 18.0
タイサフララ 19.3
アグネスラプチャ 20.4
コンゴウタイガー 24.2
アーティカル 26.0

デイリー馬三郎

予想印

◎ ケイエスジャパン
○ リキアイタイリン
▲ アグネスラプチャ

以下省略


オバマシチーは無印

●各陣営のコメント

オバマシチー

 「一応出走態勢は整ったが、脚元に不安が出て放牧へ。千には対応可能も、使ってから。」(赤池助手・デイリー馬三郎)

これ以降は8月30日に作成

●レース 

 一時は馬体重が600キロを超えていたオバマシチーですが、570キロで出走になりました。

 そのオバマシチーはスタートでいきなり立ち上がるような形になり3馬身ほど出遅れます。そこから追い切りで見せたような二の脚は見られず更に取り残され、前の馬から7、8馬身離れたポツン最後方で追走します。

 先日書きましたように、武英智騎手は先行逃げ切りでしかここ数年は勝ち星がありません。この時点で短距離でもありますし万事休すなのですが、3角手前からグングン加速(かなりアタマの高い走りでしたが)、外々を回って勝ち馬と同じ最速上がりの36.3秒の脚を披露します。

 さすがに超良血。こんな状態でも一応格好はつけました。状態が良ければと悔やまれます。

 しかし、やはりとにかくデカイですね。オバマシチーが1つ前のタイサフララを交わすシーンはまさに巨大戦艦が駆逐艦を追い越す(飲み込む)ような迫力でした。

●時計の評価

 今回のオバマシチーの走破時計1分02秒4良馬場は、札幌ダート1000mの3歳未勝利クラスの過去10年間の平均勝ちタイムが1分00秒4良馬場ですから、7、8馬身の遅れがあったとしても平凡すぎる時計です。

 正直、次走でも勝ち負けはできないでしょうが、脚元がもっと良化し、地方なら出番もあるのではないでしょうか。私の愛馬で現在地方でかなりの活躍をしているボニータシチー(塩入氏所有)のように、社長の個人名義にして地方で走らすのではないでしょうか。

 いずれは走ってくるような気がします。しかし、3歳未勝利戦がある間には無理でしょう。

●レース後の騎手・調教師のコメント

オバマシチー(9着)

 「躓くような格好でゲートを出ましたし、経験馬相手にこれだけ後手を踏むと厳しいですね。」(武英智騎手・競馬ブック)

●専門誌のレース評価

オバマシチー(9着)

 「Dハミ。太目。出遅れて最後方から。トビが大きくなかなかスピードに乗れなかったが、最後はマズマズの伸び。」(競馬ブック)

●今後の展望

 今回のレース内容から、脚元に異常がなければスーパー未勝利でもう一戦すると思いますが、掲示板はあっても、勝ち負けはないでしょう。そうなれば、無料提供馬という性格上、その責務は終了し、地方で走るにしても我々会員の権利としては消失することになるでしょう。

●最後に

 レース前日にクラブはオバマシチーのノド鳴り(DDSP)を発表するなど、隠蔽体質が浮き彫りになっています。ノド鳴りなどは昨日今日に発生するものではありませんし、脚元といい、オバマシチーが血統馬ながら欠陥馬であることはクラブは早くから承知だったはずです。それを無料提供馬として募集馬の購買意欲を上げたりしながら、欠陥点はギリギリまで隠蔽する・・・。こんなことをしていれば、我慢して残っている会員の離散は数を増すばかりで、いずれ存続にも影響してくることでしょう。

 私はすでに友駿ホースクラブは信用していませんが、今回のことで更に多くの会員の信頼を失ったことは確実で、益々持って残念です。

 このオバマシチーは異常がなければ通常の募集価格は5000万円は下らないでしょう。しかし、これだけの欠陥馬。相当安くで購入したことは間違いありません。

 私もこの馬の血統は魅力で通常募集馬を3頭購入し3口所有しました。しかし、馬体重やノド鳴り等、とてもまともに走れる状態にはなく、騙された感で一杯です。

 残念ながら、来春はよほどの馬でもいない限り友駿ホースクラブ募集馬を新規購入することはないでしょう。お世話になったクラブなだけに非常に残念です。

これ以降は9月27日に引退発表による追記

●9月21日に引退が発表されました

 以下は9月21日に発表されましたクラブ公式HPオバマシチーの近況報告です。


出走に向けて調整していましたが、脚元の疲れが取り切れず関係者と協議した結果、立て直しに時間がかかってしまうことから誠に残念ですが、在厩を断念することとなりました。佐々木師は「良血馬なので何とか結果を出したいと進めてきましたが、大型馬ゆえ、仕上げが思うようにいかず、大変残念ですがこのまま進めていくことは厳しいでしょう」と話しています。このような結果となり、誠に申し訳ありませんでした。退厩後は乗馬クラブへ寄贈します。


 というわけで、2戦目を迎えることなくオバマシチーは引退しました。元々デビュー前にこの馬を実際に見た方の印象では、良くあれでデビューできたなという状態だったそうですから、とりあえず1戦することにより、代替馬の件に関し有無を言わさないようにして(さすがにデビューできずということになると、代替馬のない無料提供馬としても代替馬を出さざるを得なくなる為ねまたそのような議論が紛糾することが予測される為)の引退と筋書き通りだった気がします。デビュー直前のノド鳴り公表の件でもそうでしたし。

 兎にも角にも、馬は責任がありませんが、愛馬フローラシチーにしてもエンパイアシチーにしても明らかに走れるような状態にない馬を代替馬だ無料提供馬だとラインナップに入れる友駿ホースクラブの卑劣な行為は許せません。

 少なくともキャロットクラブは募集前にきちんとチェックしますし、募集してからでも募集中止などの措置を講じます。大切な会員に無駄な維持管理費を払わせない為の当然の措置ですが、化骨の成長が遅れてどう考えてもデビューすら厳しいフローラシチーや重すぎる馬体重に不安な脚元のオバマシチーを事実隠蔽のまま代替馬や目玉商品にするクラブの姿勢は残念を通り越して呆れるほかありません。

 今回の一件だけでも愛想の尽きたとおっしゃっている会員さんはいらっしゃいますし、ますます会員は離散していくばかりでどうしようもないですね。私のように別のクラブに軸足を移動しているものはともかく、友駿オンリーの会員さんにとってはお先真っ暗でしょう。

 オバマシチー云々というより、クラブの姿勢が残念過ぎるオバマシチーの無料提供から引退まででした。

 しかし、馬は何も悪くない。最初からそういう馬だっただけで、金額も破格値だったんでしょう。オバマシチーお疲れ様でした。馬体重が発表されるまでの僅かな間でした(笑)が、夢をありがとう。




 9月25日、あとを追うようにオバマシャチョウがスーパー未勝利戦で大敗(タイムオーバー)。引退は必至です。これで全4頭いたオバマ軍団は1勝を上げているキングオバマだけになりました。

 5頭いたオール未勝利のイナバウア軍団(カネトシイナバウア、ゴルデンイナバウア、テラノイナバウアー、テンジンイナバウア、ピサノイナバウアー)といい、やはり適当な名前をつけられてしまった馬はほとんど活躍できないですね。テイエムプリキュアくらいが例外かな。

最後までご愛読ありがとうございました

これを持ちまして、2009年9月23日から追いかけ続けた愛馬オバマシチーの特集は終了させていただきます。

2009年9月23日作成 2010年1月5日、31日、2月8日、11日、18日、8月5日、10日、15日、18日、26日、27日、30日加筆 9月27日引退による追記

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